Shige's review

ケチな人間の製品レビューブログです。

HX EFFECTS 8ヶ月使用レビュー 良かった点、悪かった点

 前回記事から随分と時間が経ちました。前回の続きで、かぶる点もあるかもしれませんが、HX EFFECTSについて結構分かってきたと思うので、改めてレビューしたいと思います。良かった点から。

 

⚪︎良かった点1、モジュレーション、空間系の良さ

 モジュレーション、空間系の音の良さは抜群です。エフェクトの種類も豊富ですし、飛び道具系も使えるものが多いと思います。

 

⚪︎良かった点2、センドリターンが2つ

 外部から取り込めるセンドリターンが2系統付いています。自分の好きなエフェクターがあれば2つまでなら問題なくHX EFFECTS内に取り込めます。接続順も自由です。繋いだエフェクターの音やせ問題も、個人的にはないと思います。

 

⚪︎良かった点3、スナップショット

 HX EFFECTSにはスナップショットという機能があり、これを使うことで、複数のエフェクトを自由に同時に切り替えることができます。バリバリのディストーションからクリーンのコーラスにも当然切り替えられます。音切れも全くありません。

 

⚪︎良かった点4、同時使用エフェクト数

 同時に使用できるエフェクトが9つと結構多いです。しかもエフェクトの種類(歪み系、モジュレーション系など)関係なく、複数使用できます。同じエフェクトを同時に使うこともできます。9個もあれば大体一曲に収まるので、一つのメモリーで解決できます。但し、DSP能力の範囲内で、ということで、エフェクトによってはDSPの負荷が大きいものがあり、そういものは、いくつも使用できない、ということには注意です。

 

⚪︎良かった点5、ストンプモードが万能

 HX EFFECTSもそうですが、大体のマルチエフェクターには、メモリーを切り替えて音を変えるメモリーモードと、メモリー内のエフェクトを切り替えるストンプモードがあります。ストンプモードだと、コンパクトエフェクターを並べて使うのと同様の操作感になるので、複数のエフェクトを同時に切り替えるのはやり辛いです。そういう場合はメモリーモードを使って、違うメモリーを呼び出す訳です。ストンプモードはあくまで音作りするモードで、演奏するときはメモリーモードで使うという人も多いのではないでしょうか。しかし、このHX EFFECTSには前述のスナップショットがあるので、ストンプモードでもスナップショットを使ってエフェクトを複数切り替えられますし、さらにはメモリーの切り替えもできます。メモリー切り替えの際は音切れしても問題ない所でやる必要はありますが、スナップショットもあるので、工夫すれば大体解決できると思います。

 

では、悪かった点です。

×悪かった点1、歪み系の音

歪み系の音は、良くも悪くもデジタルHi-Fiという感じで、小さい音で一人で練習するにはそこまで気になりませんが、バンドで大きな音で合わせると、どうもデジタル感が出て、高音がキツい感じになります。自分は自前の真空管アンプを使っているので、尚更なのかもしれません。

ちなみに以前のデジテックのマルチのレビューでデジタル感が気にならないと述べたのですが、その時はスタジオのトランジスタアンプだったからかもしれません。

soregs.hatenablog.com

 

×悪かった点2、センドリターンの数が少ない

前述の歪み系の弱点を克服する手っ取り早い方法は、歪みはコンパクトエフェクターを使うことなのですが、そうすると、2つでは足りなくなってしまいます。自分の現在のボードが↓(写真)

なのですが、歪み系のコンパクトが4つです。手前2つ(MXRとOD-3)がセンドリターン1、奥側2つがセンドリターン2に接続しています。手前はまだ踏みやすいですが、奥側は踏み辛いです。奥の2つの切り替えが必要なときは、別途切り替えスイッチを用意したい所です。センドリターンが3つあれば、、、と思ってしまいます。

 

×悪かった点3、スナップショットの数が少ない

 スナップショットは非常に便利な機能ですが一つのメモリーに4つまでです。何も考えずにスナップショットを使って音を切り替えると、4つはすぐに埋まります。なるべくスナップショットに頼らないように工夫しながら作っていますが、結構悩みます。メモリーはあまり使いたくないというのもあります。でも泣く泣く違うメモリーを使った曲もあります。なので、、、(次の項目に続く)

 

×悪かった点4、音作りに時間がかかりがち

 複雑な曲は、悩むし時間もかかります。現場での変更対応もし辛いし、あまりやったことがないし、やりたくてもやる気が起きず、次回練習までの宿題にしてます。自分の場合はゆるいバンド活動なのでいいですが、これが、ライブ前のリハで修正するとなると、キツいんじゃないかと思います。

 

・まとめ

 悪い所を含めても、自分にとっては最強のマルチエフェクターだと思います。お気に入りのアンプと歪みエフェクターを持っているなら、かなりいい物じゃないかなと思います。ただ、万能ではないので色々工夫がいりますし、マルチ初心者には厳しいかなと思いました。