「精神科医が見つけた3つの幸福」を読んだので、レビューしたいと思います。
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一昔前は幸せとは何か、とか、生きる意味とは何か、とか考えて生きていました。この頃はあまり考えなくなりましたが、この本では幸せとは何かが明確に定義されています。それは脳科学的なもので、脳内に幸福物質と言われる、ドーパミン、セロトニン、オキシトシンが出れば幸福である、ということです。ではこれらの物質を出すためにはどうすればいいのか、ということがこの本には色々と書いてあります。
◯個人的にためになったこと
ほとんどの人はドーパミンの幸せである、成功やお金を求めていると思います。しかしそれを求めすぎて過度に頑張ると、健康が害され、健康によって出されるセロトニンがなくなり、例え大きなお金が手に入っても不幸になってしまう、という部分。
あと、ドーパミンによる幸福は減衰していって、仮に大金が入っても慣れてしまい、もっとお金がないと満足しなくなる、ということもなんだか腑に落ちました。
◯読むといい人
色々な幸福の本を読んだけど、どうも納得がいかなかった人は、この本に書かれていることを実践してみるといいかもしれません。幸福になるための具体的な方法が多く書かれています。
また、お金は多く入っているのに満足できず、不幸に思っている人もいいと思います。別のアプローチからの幸福になる方法が書かれています。
◯読まない方がいい人
この本のカバーに書いてありますが、この本は幸福論が書いてある訳ではありません。なので人によってはこういう内容は期待していなかった、とか思うような気がします。
それと他人の不幸が好きで、悪口を言うのが好きな人とかは、それとは逆のことが書いてあるので、受け入れられないと思います。
◯まとめ
この本にはアドラーの心理学に触れているところもあります。以前このブログでレビューした、アドラー心理学のことについて書かれている「嫌われる勇気」がいいと思った私には納得がいくものでした。大切なのは、成功やお金よりも、健康と愛、ということを忘れないように生きていきたいと思います。