Shige's review

ケチな人間の製品レビューブログです。

無印iPadでしていること その1 と前記事訂正


 

 第8世代無印iPadを購入して約10ヶ月となりました。今現在、自分がどのようにiPadを使用しているか、主要なものを5つ紹介したいと思います。

 その前に、以前のレビュー記事の訂正をさせてください。

・一週間使用レビューの訂正

soregs.hatenablog.com

  こちらで一週間使用レビューをしたのですが、一部間違いがありました。iPad Air2との画像比較で画面の設定が同じではありませんでした。それなのに無印iPadの画像が暗いという風に記事にしてしまいました。この記事を読んで無印iPadをやめた人がいたら大変申し訳ないと思います。

 違っていた設定の内容ですが、設定の中の、アクセシビリティ→画面表示とテキストサイズ→ホワイトポイントを下げる、の設定が無印iPadがオン、iPad Air2がオフになっていました。

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上の画像のは80%になっていますが、載せた写真のはさらに条件が悪く86%くらいになっていたと思います。なので画面の明るさが全然違うのは当然でした。無印iPadのホワイトポイントを下げる設定をオフにして比較した画像を載せたいと思います。

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左がiPad Air2、右が第8世代無印iPadですが、ほとんど差がないように思います。こちがら正しい比較画像ということで、大変申し訳ございませんでした。

 

iPadでしていること

 ではiPadをどのように活用しているのか紹介していきたいと思います。ほとんど特別なアプリは使わず、初めから入っている基本アプリでやっていることです。ただのウェブの閲覧や、Youtubeは省いています。

 

 1.新聞、ニュース閲覧

 ウェブ閲覧に含まれるかもしれませんが、最近では新聞もウェブ化が進んでおり、iPadでも新聞が見やすくなりました。iPadで新聞を読む一番のメリットは文字の拡大が容易にできることと、紙をめくらなくていいことだと思います。他にも見出しだけ見て、見たい記事を選択できたりするので、かなり早く効率よく新聞が読めます。

 それとこれは別のアプリになりますが、スマートニュースアプリも使っています。自分の見たいカテゴリーをすぐ見れるようにカスタマイズできたりして、便利です。

 

2.車の燃費記録

 以前はメモアプリを使って記録していたのですが、今はnumbersアプリを使用しています。Windowsのエクセルのようなものです。メモアプリだと当然計算した値を打ち込む訳ですが、numbersを使えば、アプリ内で計算できるので、手間が省けます。それにメモアプリからの移行も割とスムーズにできました。数値の打ち直しはしていません。

 ただ、エクセルは割と慣れていますが、このnumbersはちょっと使い方が違うので、どうやって計算させるとか色々調べてなんとかできたという感じです。でも一度テンプレートを作ってしまえば、あとは数値を入れるだけなので、大したことはないと思います。

 それと、ここでもiPhoneとの連携が役に立ちます。給油の前に走行距離をメモするか記憶しておかないといけない訳ですが、自分の場合はiPhoneで写真を撮ります。iPhoneなら本体を起こして画面を点けた状態で左へスワイプすると、すぐに写真が立ち上がります。そして走行距離が表示されているパネルの写真を撮ります。余談ですが、フリードは給油すると走行距離をリセットするように設定できるので、自分はそのように設定しています。手動でリセットだと、リセットするのを忘れてしまいますので、便利な機能だと思います。

 そして家に着くと、iPhoneで撮った写真がiPadで見れるように連携してあるので、iPadで写真を見て、燃費を記録することができます。

 

◯ここで結構長くなってしまったので、続きはまた今度にしたいと思います。

精神科医が見つけた3つの幸福 レビュー

精神科医が見つけた3つの幸福」を読んだので、レビューしたいと思います。


 

 一昔前は幸せとは何か、とか、生きる意味とは何か、とか考えて生きていました。この頃はあまり考えなくなりましたが、この本では幸せとは何かが明確に定義されています。それは脳科学的なもので、脳内に幸福物質と言われる、ドーパミンセロトニンオキシトシンが出れば幸福である、ということです。ではこれらの物質を出すためにはどうすればいいのか、ということがこの本には色々と書いてあります。

 

◯個人的にためになったこと

 ほとんどの人はドーパミンの幸せである、成功やお金を求めていると思います。しかしそれを求めすぎて過度に頑張ると、健康が害され、健康によって出されるセロトニンがなくなり、例え大きなお金が手に入っても不幸になってしまう、という部分。

 あと、ドーパミンによる幸福は減衰していって、仮に大金が入っても慣れてしまい、もっとお金がないと満足しなくなる、ということもなんだか腑に落ちました。

 

◯読むといい人

 色々な幸福の本を読んだけど、どうも納得がいかなかった人は、この本に書かれていることを実践してみるといいかもしれません。幸福になるための具体的な方法が多く書かれています。

 また、お金は多く入っているのに満足できず、不幸に思っている人もいいと思います。別のアプローチからの幸福になる方法が書かれています。

 

◯読まない方がいい人

 この本のカバーに書いてありますが、この本は幸福論が書いてある訳ではありません。なので人によってはこういう内容は期待していなかった、とか思うような気がします。

 それと他人の不幸が好きで、悪口を言うのが好きな人とかは、それとは逆のことが書いてあるので、受け入れられないと思います。

 

◯まとめ

 この本にはアドラーの心理学に触れているところもあります。以前このブログでレビューした、アドラー心理学のことについて書かれている「嫌われる勇気」がいいと思った私には納得がいくものでした。大切なのは、成功やお金よりも、健康と愛、ということを忘れないように生きていきたいと思います。

iPad用安価キーボードケースの使用をやめた理由

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久しぶりのブログとなりました。もはや随分と前の話です。
前回はiPadと一緒に買った安価キーボードケースのレビューで、これからも使い続けるつもりと言いましたが、気が変わって使うのをやめて、上の写真の以前にもレビューしたロジクールのキーボード(https://soregs.hatenablog.com/archive/2019/11/10)に戻しました。そして新しくキーボードなしのケースを購入しました。

新たに買ったのはこれ↓

色は違いますが。タッチペンも使わないので、タッチペンの入れる場所のない、最もシンプルなタイプです。 

 今回は新しく買ったケースと比較しながら、交換した理由を述べていきたいと思います。

 

・理由1:とにかく重い

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上の写真は キーボードケースの重量ですが、キーボードを除いたものです。423.5g

新しく購入したケースの重量は↓

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 なんと半分以下の204.8g。

これだけ違うと感じる重みも全然違います。キーボードケースはキーボードを付けなくても持っていて手が疲れてしまいました。新しく買ったシンプルなケースだとあまり疲れません。iPadは常に手に持って画面を見るので、軽さはとても重要なんだと認識しました。

 

・理由2:キーボード、タッチペンの使用頻度が少ない

ほとんどウェブ閲覧での使用しかしない自分からすると、キーボードやタッチペンは月に1回も使っていません。いつでもペンやキーボードが使えるという利便性は私には必要ないのです。なのでケースはiPadさえ保護してくれればそれでいい、ということになりました。

 

・理由3:キーボードが打ちにくい

前のブログでも述べましたが、キーボードケースのキーボードは小さくて打ちづらいです。たまにしか使わないので許せるかと思いましたが、むしろ逆で、たまに使ってこの使いづらさが、かえってストレスになりました。最初に買ったロジクールのキーボードが自分には合っていた、ということになりました。

 

◯まとめ

 自分のようにたまにしかキーボードやタッチペンを使わない人はキーボード付きのケースは不要であるという結論に至りました。私は安いものを買ったので被害は小さかったのですが、もしこれが純正の高いキーボードケースだったらと思うとゾッとしますね。参考にしてもらえれば幸いです。

iPad用安価キーボードケース、タッチペン レビュー

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 前回と同じ写真で申し訳ないですが、今回の主役はiPad本体ではなく、オプションのキーボードケースと、タッチペンです。前回の続きです。 

 

キーボードケース

比較対象はこちらの記事のものです。

https://soregs.hatenablog.com/archive/2019/11/10

 

 ◯良かった点

・サイズがコンパクト

ケースに収まるサイズで軽量ということもあり、持ち運びには便利です。持ち運んだことはありませんが。

 

・角度調整ができる

角度は自由という訳ではありませんが、キーボードをつけた状態でもiPadの角度を3段階調整できます。以前のものは角度の調整ができませんでした。特にそれで困ったこともないのですが、あったらあったでありがたいと思いました。

 

・打鍵音が静か

ペラペラのキーボードということもあり、ストロークが短く、打鍵音が静かです。以前のものは結構カチャカチャ音がして、周りに気を使いました。

 

・充電式

以前のものは電池駆動でしたが、今回は充電式になりましたので、電池を購入しなくてもいいです。電池がない分軽いです。下手すれば電池よりも軽いキーボードです。それにバッテリーの持ちもよく、キーボードはあまり使わないので、1ヶ月程経った今もまだ一回も充電したことがありません。

 

◯悪かった点

・使用感

使用感はあまりよくありません。エンターキーが小さいのも、使いづらい。たまにしか使わないので許せますが、頻繁に使う人は恐らくきついと思います。

前回同様、寿司打で試してみました。結果は、

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スコアが結構落ちてしまいました。まあサイズも小さいですし、仕方のない部分だとは思います。ただ、下がった点数ほど使いづらいとは思いません。一応早く打つことはできます。ミスが多くなってしまったので、点数に響いたのだと思います。証拠に画面の下の何円の皿が何個という部分で、380円が一番多くて500円が二番目に多いですが、前回のと一緒です。なので、早く打つということに関しては結構できていたのだと思います。

 

・かな、英数 変換キーがない

こちらのキーボードにはかな、英数変換キーがありません。変えるときは、コントロールとスペースの同時押しすると変換ウィンドウが開きますが、最初は戸惑いました。これは覚えれば解決できます。

 

・キーボードの吸着力が弱い

キーボードとケースは磁力でくっついていますが、ズレ防止程度の力しかなく、持ち上げればすぐに外れてしまいます。なので、使わないときは引き出しにしまっていて、使いたい時だけキーボードを取り出していますが、少々手間です。正直付けっぱなしにできるものだと思っていました。でも使用頻度がかなり少ないので、それも許せる範囲です。

 

◯まとめ

比較したキーボードも3千円ほどのものということで、どっちがいいかは甲乙付け難いですが、私はキーボードの使用頻度が少ないので、しばらくは新しく買ったキーボードを使うつもりです。どうしてもガッツリ使わなければならないという状況でない限り、前回のキーボードを使うことはないと思います。でも、そいうときはパソコンでやるという選択肢もありますので、やはり私にはコンパクトなものが合っていたと思います。

 

タッチペン

 前の記事にも書きましたが、私は絵を描いたり、ペンでメモ書きなど正当な使い方はしません。ブラウジングでの使用しかしないので、おまけ程度の雑談ということでお願いします。

正直このペンを使う頻度は少ないです。指紋が付くのが気になるのですが、最近は指紋が増えたらクロスで拭き取っています。画面が見えなくなるほど指紋が付くこともあまりないので。

使わなくなった理由をまとめてみました。

 

1.ケースから取り出すのが面倒

ケースから取り出すという一つの動作が手間に感じます。ペンの入る所の裏に穴が空いているので、そこから指を入れれば割と簡単に取り出せるようにはなっています。それでも面倒に感じてしまいます。

 

2.使っている時の音

画面にタッチするとどうしても「コツッ、コツッ」と音がします。そんなに大きな音は出ませんが、若干気になってしまいます。指でやれば爪にでも当たらない限り無音です。

 

まあこのペンも3千円もしないお試しとして買ったものだったので、まあいいかなという感じです。たまーにちょっと使いたくなる時があって使う程度です。それも別に必要で使う訳でもないので、正直いらなかった、というのが結論となります。

新型iPad(第8世代) 一週間使用レビュー

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新しく発売されたiPad(第8世代)を購入したのでレビューしたいと思います。

 

◯購入理由

私はこれまで、このブログでも紹介しました、iPad  Air2を使用していました。これで特に不満はなかったのですが、この前出たiOS14を入れるのにストレージが不足してしまいました。一応ほとんど聴かない音楽ファイルを削除して、一応空きはできたのですが、そろそろ限界かなと思い、購入に踏み切りました。 なにしろストレージが16Gのものだったので、さすがにキツイですよね。それでも一応使おうと思えば使えないことはなかったということで、今回購入したのは一番容量の少ない32Gのモデルです。

 

◯購入したのもの 

Apple iPad (10.2インチ, Wi-Fi, 32GB) - ゴールド

Apple iPad (10.2インチ, Wi-Fi, 32GB) - ゴールド

  • 発売日: 2019/10/02
  • メディア: Personal Computers
 

  

 

 

ちなみに本体の色はスペースグレイです。(何故か検索に出なかった)

本体以外はおそらく中国メーカーの安いものです。

 

◯よかった点

・CPUの進化

CPUが進化したおかげで、全体的に動作スピードが上がったのが最大の良かった所になります。特にブラウジングしていて前のiPad Air2だと重かったページが随分スムーズに表示された時は驚きました。不満に思っている人は買っていいと思います。

 

・ストレージの増加

これはまあ本来の目的であるので当然なのですが、やはり余裕があるということは素晴らしいことです。

 

・アップルペンシルに対応

私の買ったのはアップルペンシルではないのですが、こういう電気的なタッチペンもiPad Air2は対応していませんでしたので、試しに買ってみました。私の場合絵を描く訳ではなく、指紋を気にしているので、ブラウジングでの使用になりますが、かなり使い易いです。こういうのを期待していました。以前のブログでも紹介していた激安ペンは正直もう使用していませんでした。でもこれは持ち易くて、使い易いです。ただ難点は画面外からのスワイプに対応していないっぽいこと。ホーム画面に戻る時に画面下から上にスワイプして行うことができませんでした。ちょっと残念でした。あとは検索入力の時に直接文字を書けるのですが、これは便利なようなそうでもないようなちょっと微妙なところです。

 

・画面の大きさ

画面の大きが9.7インチから10.2インチになりました。ほとんど差はないのですが、気持ち画面が見やすくなったような気がします。気がするだけでも良かったポイントかなと思います。

 

◯微妙な点

悪かったことはないので、ちょっと微妙かなと思う点、というか気になる点が、ディスプレイ性能です。

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上の画像はiPad Air2(左)とiPad(右)の写真です。周りは暗い場所で撮りました。明るさはどちらも最大にしてあります。iPad Air2の方が明らかに明るいです。仕様では新しいiPadの方が100ニト明るいことになっているのですが…それにグラデーションのところはiPad Air2の方が綺麗に表現できているような気がします。実はこうなるのを気にしてディスプレイ性能のいいiPad Air3にするか迷ったりもしました。まあ、でも画像を仕事で使うこともないし、特に問題がある訳ではないので、その辺は目を瞑るしかないですね。お金に余裕があればやっぱり上位機種を選びたかったです。

 

※注意!(訂正)

すみませんが、ディスプレイ性能に関しては訂正記事がありますので、参照願います。

結論を言うと、ディスプレイ性能の差は余り感じられません。

申し訳ございません。

soregs.hatenablog.com

 

◯まとめ

本当はiPad Air4が欲しかったのですが、結局ケチって無印の一番安いモデルを買うことにした訳ですが、妥当な買い物だったと思います。評判通りコスパの高いモデルだと思います。一番ストレージが小さいモデルにしたのは、何年か使ったらまた新しいモデルが欲しいな、という願望があったからです。なので後悔はしていません。

他のカバー付きキーボードとかペンはまた別にレビューしたいと思います。(しないかもしれません)

毎日使うiPad。やはり性能がいいと気分がいいですよね。

GB6フリード 一年レビュー

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 GB6フリードを買って一年が経ちました。そこで改めて感じた事をレビューしていきたいと思います。

 

◯メリット

・乗り心地がいい

この車は以前に乗っていた車に比べて乗り心地がいいです。以前に乗っていたデミオは平成16年式なのでもはや16年前のもので現在は進化しているのかもしれませんが、乗り心地は改めてよく感じています。特に時速40、50キロの速度域でも静かで安定しています。以前のデミオは4速ATということもあり、その速度域だと3速になりエンジン回転数が高くて、音も大きくなり、時速70キロくらいが心地いいと感じていました。でもこのフリードはCVTの無段変速なのでどの速度域でもエンジン回転数が低く、音も静かで乗り心地がいいです。

 

・燃費が分かりやすい

前の車は燃費の計測は走行距離とガソリンを入れた量を割らないと燃費が出ませんでしたので、最初のうちはマメに燃費を計算したりしていましたが、段々と面倒になりサボるようになっていきました。この車はパネルに表示されますが、それも目安でしかありません。でもネットのHONDAトータルケアというサイトを開けば高精度の燃費情報が得られます。通った道で燃費の違いが分かるので、どの道を使えば燃費がいいかすぐ分かります。走りも燃費を気にするようになり、安全運転にもなります。

 

◯デメリット

・コーティングがやはり・・・

この車にはハイドロフォビックコーティングという割と高価なコーティングをしました。以前このブログでもレビューして、撥水が復活したとか書きましたが、やはり撥水性はすぐ消えてしまいました。晴れの日に洗車していることが影響しているような気がしていますが、外でしか洗車する環境がないのどどうしようもないです。そしてドアハンドルの引っ掻き傷も結構増えました。高いコーティングでどうせこれなら安いのにしておけば良かったかなと思っています。

 

◯まとめ

一年乗って不満はコーティングくらいで後はおおむね満足しています。ハイブリッドにした方が良かったかな、とか思うこともありましたが、今はこれで良かったと思っています。機械的に複雑だとちょっと心配だったりもするので。燃費は移動距離50キロほどの郊外走行だとリッター20キロくらいになりますし、まあいいかなと思っています。ハイブリッドはうまく走ればリッター30キロ超えるようですが、なかなか難しいらしいです。(YouTube情報)

幸せになる勇気 レビュー

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先日レビューした『嫌われる勇気』の続編、『幸せになる勇気』をレビューしたいと思います。これも4年ほど前に買った本ですが、改めて読み返してみました。いい本だと思います。

 

・内容

『嫌われる勇気』同様、青年と哲人との対話形式で話が進みます。青年はアドラー心理学に感銘を受けて、その素晴しさを若い世代に伝えようと、中学校の教員になりました。アドラーの教え、「ほめてはいけない、叱ってもいけない」を真面目に守っていたはずが、生徒との関係がうまくいかず、教室が荒れてしまい、結局ほめたり叱ったりして教育せざるを得なくなってしまう。たまらず青年はアドラー心理学を教えてもらった哲人に「アドラー心理学などデタラメだ!」と文句を言いに書斎に訪れた、というところから話が始まっていきます。

 

・読むといい人

当然前作の『嫌われる勇気』を読んだ人でなければ、いまいち話が入ってこないのではないかと思います。そして『嫌われる勇気』に少しでも感銘を受けた人、そして感銘は受けたが実践するのは難しいと思った人にはおすすめできます。『嫌われる勇気』が基本編だとすれば、『幸せになる勇気』は実践編、応用編とも言えます。

 

・メリット

『嫌われる勇気』の思想をより深く掘り下げて理解できる本だと思います。前述のように『嫌われる勇気』は基本的なことなので、簡単なように思えるのですが、この本の場合は実践するにはハードルが上がっているように思います。例えば前作に「他者への関心」が重要だという話がありました。そのとき青年は、ほうほうと話を聞いていてさらりと話しが終わります。これだけだとそれなら他人に対して色んな質問をして相手のことを知ればいいのか、という風に捉えられます。しかし今作はそれに加えて他人を「尊敬」することが重要だとしています。先生が生徒を尊敬することは容易いことではないでしょう。しかし、これができなければ、本当のアドラー心理学を実践しているとは言えないのです。このように、より理解が深まり人生がうまくいくかもしれません。

 

・デメリット

前作が嫌われる勇気ということもあるのですが、この本を読んだ結果、幸せになったとすると、それと引き換えに誰かから嫌われる可能性が高いです。結局幸せになる為には嫌われなければならないということなのです。その勇気を持つことが重要ということですが、やはり息苦しさは拭えないと個人的には思います。私の感覚では3人に1人くらいは、他人の幸せに否定的な感情を表に出してきます。ただ、逆に幸せな人が好きな人もいるので、そういう人間関係を築いていければいいと思います。

 

・まとめ

私はこの本を読んで人生が救われた感じがしました。他人の目を気にせず自分の幸せを突き詰める勇気をもらえました。結婚もでき、幸せに過ごせていると思います。ただ気を付けたいのは、私自身も他人の幸せを不快に思うことがあります。どうにかそれを押し込めるよう努力しています。幸せになるためには他者への貢献感が必要です。他者の幸せを喜ばないといけません。さらにその為には自分自身が幸せでないと難しいので、幸せでいられるように頑張りたいです。

それと他人の幸せを不快に思う人が多い中、自分を不幸にしようとする人間には気を付けたいです。この本を読んでも、他にも色々と本を読んだりしてますが、そのような人の有効な対処方法は残念ながら今のところ見つかっていません。あるとするなら、なんらかの方法で罰を与えるか、逃げるかのどちらかになるかと思います。

改めて「幸せになる勇気」を読みましたが、「嫌われる勇気」とセットで完成なのだと思いました。また人生で行き詰まることがあったらセットで読み返したい本です。